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ゼロから始める相続対策 

ゼロから始める相続対策

『相続対策』や『終活』という言葉を聞いても、
「まだ自分には関係ない」「うちは資産家じゃないから必要ない…」と思っていませんか?
実際には、財産の多寡にかかわらず、煩雑な相続手続きを軽減したり、争いを避けたりと
ご家族の笑顔のために、またご本人の希望通りに、財産という「生きた証」の行方を
デザインしていく作業に近いものです。
ご自分のことやご両親のこと。ご家族の笑顔のため、想いを未来につなぐための
ゼロから始める相続対策 概要編です。

目次

なんとなく持っている「相続」のイメージ

僕が大好きな映画の中にこんなシーンがありました。







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弁護士「では、遺言書のコピーは、後日お届けしておきます。」


高名な画家「うん、ご苦労。」


息子「どうも、ご苦労様です。」


高名な画家「これで気が済んだか?」


息子「お父さんのお仲間の田崎さんねぇ、亡くなった途端、絵画の値打ちが飛ぶように跳ね上がった
   そうですよ。ヘヘッ。今頃田崎さんのところは、遺産争いで揉めてんじゃないのかな。ウチは
   これで、醜い争いが起きずに済む。フフッ。財産目当ての女も、ハハッ、寄ってこんだろう。」

                         


  
映画「冷静と情熱のあいだ」2001フジテレビ・角川書店・東宝 より引用
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上のシーンでは高名な画家のお家の例でしたが、画家ではなくとも、遺産争いや遺言書などは、すごくお金持ちの人にだけ関係あること、というイメージがあるかもしれません。実際に映画やドラマを始め、数々の物語の中で「遺産」は重要な舞台装置として描かれ、時にはマクガフィンとして配置されてきました。

では大富豪以外のところには、遺産争いは起きないのでしょうか?


「遺産争い」の現状

遺産分割認・調停容件数

 上の図は、2018年の遺産分割事件における認容・調停(分割しないを除く)の遺産価格別の割合を示したものです。(件数の総数は7501件)1億円を超えているものはわずか8%で、実に76%を占めているのは、5000万円以下のケースになります。1億円を超える資産を持っている人とそうでない人の割合を考えるとこんなものかな、とも思えますが、ここで重要なのは、


”5000万円以下でも遺産でもめる”


ということです。


もめる、とは、つかみ合ったり怒鳴り散らしたりすることだけではなく


「当事者だけでは話がつかなくなる」


状態のことです。
そう、あなたの周りでも「遺産でもめる」が起こる可能性は十分あり得ることなのです。

相続対策などの「終活」が注目されるワケ

超高齢社会の日本

高齢化の推移と将来推計

「高齢化社会」ということばはよく耳にしますが、世界保健機関(WHO)の定義では次のようになっています。

・高齢者ー65歳以上

・高齢化社会ー全人口における高齢者の割合が7%を超える

・高齢社会ー14%を超える

・超高齢社会ー21%を超える


上の図を見ると日本は2010年頃からすでに高齢化指標の最上位「超高齢社会」に突入していることがわかります。
この一因として平均寿命が延びて日本が世界でもトップクラスの長寿国となっていることが挙げられます。そして平均寿命が延びるということは、人生の後半期がながくなります。人生の後半期をよりよく過ごすために、終活が必要とされています。

単身or夫婦のみ世帯の増加

65歳以上の者のいる世帯の構成比の年次推移

「高齢で一人暮らしをしているおばの様子を見に行ったら、倒れていて、慌てて救急車を呼んだ」という話を以前相談に訪れた方から聞きました。幸い大事には至らなかったそうですが、高齢で一人暮らしの親族がいらっしゃる方は、やはり皆さん心配しています。

上の図の通り、高齢者の単身世帯は一昔前に比べると増加しており、いわゆる「核家族化」も継続して進んでいて、高齢夫婦のみの世帯も増加傾向にあります。
離れて暮らしている以上、積極的に意思疎通を図らないと、思いはなかなか伝わらないものです。
終活を通してご自身の思いを伝えていくのも良いですし、相続対策というのも、財産に関するご自身の希望や思いを伝えていく作業に他ならないのです。

認知症への備え

認知症の患者数と将来推計

認知症の増加というのも、終活が注目される理由の一つです。

2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると予想されています。

認知症になると、記憶力や判断力の低下からトラブルを招きやすいですし、認知症と診断されると、不動産の処分などの法律行為ができなくなる上に、相続対策についてもできることがかなり制限されてきます。
例えば、認知症と診断された後に書いた遺言は、認知症であることによってただちに無効となることはないにしても、その有効性が疑われることにはなるでしょう。
認知症になってしまった時に備えて、相続の準備をしたり、自分の思いが伝わる道筋を整えていくことはとても大切なことです。

とはいえ、一番いいのは認知症にならないことです。もしもの時に備えつつも、認知症予防に努めましょう。

将来に向けて人生をデザインする

将来に向けて人生をデザインする

家族の笑顔に向けて財産の道筋をつける相続対策

自分の「人生の証」ともいえる財産。
それが自分の意に沿わない形で処分されるのはいい気持ちがしないはずです。
ましてや、自分の財産について家族が争ったり、苦労をかけることを望む人は少ないと思います。

しかしながら、先に述べた通り、十分な対策をしていないと、相続を巡って家族が争ういわゆる「争族」に陥ってしまうリスクは誰にでもあります。そうは言っても何から始めていいかわからない、と思ったら、まずは現状の把握とご自身の希望を考えてみること、他人ごとではないと考え始めることが、家族の笑顔に繋がる道の第一歩となるでしょう。

ご自身の状況にどれほどリスクがあるのかわからなかったり、なんとなくの希望はあるけど具体的にどう対策すればいいかわからない、といった場合には、専門家にご相談ください。
ご本人はもちろん、ご家族様、ご親族様からのご相談も歓迎します。

思いを記し自分を見つめ直す終活

自分のこれまでの人生や、今の思い、将来の希望などを記しておくことは、ご家族や周りの方々への意思表示になると同時に、自分の備忘録にもなります。もし認知症になったとしても、いきなり別人のようになってしまうわけではありません。記憶力が衰えたとしても、自分で書いたものを見直すことはきっと記憶の助けになるはずです。

終活は「店じまい」の準備ではなく、これからの人生を充実させるための手段としてとらえることができます。

次回の記事では、遺言書や各種契約など、法律上の決まりごとが多い相続対策の前に、気軽に始められる、
いわゆる「エンディングノート」について触れたいと思います。

次回予告

エンディングノートの記入

お楽しみに!

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